日常への回帰に前進 ~ファイザー(PFE)のコロナワクチン、11月にも米国で5~11歳への接種開始へ
世界でのコロナ対策の趨勢は、①ワクチン接種を幅広い世代・地域に拡大し、②治療薬の確立を進め、③行動制限は最後の手段、という方向だと思います。投資アイデアの面から言えば、①ワクチンは幅広い世代✕幅広い地域(世界)✕接種回数(ブースター)で3次元的に需要が広がっていきますので最も注目度が高く先行者に有利、②治療薬はワクチンがあまねく広がってしまうと逆に需要が縮小していくのでまさに今必要、③行動制限は①②が進めば必要がなくなるので日常への回帰を前提に成長戦略を再評価していく、といった方向性だと考えます。
で、足元の状況ですが、米国ではいよいよ11月より低年齢層(5-10歳)への新型コロナワクチン接種が始まりそうです。
2021年10月26日、米食品医薬品局(FDA)のワクチン・関連生物製剤諮問委員会(VRBPAC)は米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを5~11歳の子供に使用する利点がリスクを上回ると判断し、緊急接種の許可を勧告しました。FDAは今後、諮問委の勧告を受けて正式承認を検討し、CDCのワクチン諮問委が11月2~3日に会合で決定されるとのことです。このスケジュール通りに進めば、米国では11月中旬にも5~11歳の子供 への新型コロナワクチン接種が開始されそうですね。