投資戦略を整理しよう

投資の森で道に迷ったとき、これから投資を始めるときに大事なことは、自身が世界経済の動向に関してどのような見方(ビュー)を持っていいるのか、そのうえでどのような投資戦略を採っているのかを確認・整理することだと思います。

当サイトでは、投資戦略を①アービトラージ戦略、②ファンダメンタル戦略、③イベント戦略、④トレンド戦略の4つに大別したうえで、別途ビューについてもお話をさせていただきます。

①アービトラージ戦略

いわゆる裁定取引です。先物と現物、転換社債と株式、長短金利差、クレジットなど様々なものがありますが、ごく小さなマーケットのゆがみをレバレッジをかけて取りに行く場合が多いので、一般の投資家が直接この戦略を採用することは少ないでしょう。ただ投資信託ではピムコなどの著名な債券ファンドでも採用していると思われます。

②ファンダメンタル戦略

マクロなら経済統計など、ミクロなら企業業績などの基礎的条件(ファンダメンタルズ)を基にした戦略です。ファンダメンタルズが良い(改善する)ものを買い、悪い(悪化する)ものを売る、最もオーソドックスな戦略といるでしょう。

③イベント戦略

内外で起こる様々なイベントに焦点を当てた戦略です。大統領選挙などのビックイベントや、FOMCや経済統計、企業決算やM&Aの発表など対象は何でもありです。期待されるイベントの結果を予測し、実現した場合の反応を想定してポジションを取ります。イベント通過後にポジションをどうするかの方針はあらかじめ立てておくことが必要でしょう。

④トレンド戦略

上昇局面や下落局面など、価格の方向性に賭ける戦略です。上昇基調にある銘柄の買いや下落基調の銘柄の売りは方向性に乗るトレンド・フォロー戦略、下落基調の銘柄を押し目買いするのは方向性の転換を見込んだトレンド転換戦略といえるでしょう。また、長期トレンドと短期トレンドは真逆になることも多いので、長期上昇トレンドにある銘柄の短期的な下落局面で押し目買いを入れるなどといったことはよくあるでしょう。

以上、4つの戦略をご紹介しましたが、実際にはどのような状況を想定して戦略を組み立てていくのかが重要となります。次回は、投資にあたっての前提条件の考え方と、世界経済の動向に関する当サイトのビューをご紹介していきたいと思います。

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