【銘柄メモ】ブロック(Block, Inc. : SQ)の再評価① ~ ハイテクグロース相場で急騰した株価は高値から1/3以下の水準まで調整

足元のリスク回避的な相場状況下では、ハイテクグロース株から資金が流出する流れとなっており、後述しますが同社株も大幅な株価調整に見舞われています。ただ、歴史上はどんな悲観相場にも終わりがあります(世界が終わってしまえば別ですが)。当該企業の事業が継続的に拡大していれば、どこかで転換点は訪れると考えられます。こうした観点から、「ブロック(Block, Inc. : SQ)の再評価」について数回に分けて考察していきたいと思います。

旧スクエアが社名変更。企業向け決済ソリューションビジネスから、ブロックチェーンを事業の中核にする意図を明確化。

2021年12月10日、「Square」は「Block」に社名変更しています。ティッカーは「SQ」のままで変更はありません。

会社の説明によると、「事業者向けサービスとしてのSquareブランドと企業体の名称を区別」するためとしており、社名変更後のBlockは、統合会社として傘下に企業向け決済ソリューションのSqare、デジタルウォレットのCashApp、ブロックチェーンのツール開発等のSpiral、音楽ストリーミングサービスのTIDAL等を抱える形になりました。

これまでは、「スクエア≒決済システムの会社」のイメージが強かったので、今後は「ブロック≒ブロックチェーンの会社」にしていきたいという会社のメッセージですね。たしかに、「決済システムの会社が他の分野にもいろいろ進出している」というイメージより、「ブロックチェーン技術を持つ会社がフィンテックを中心にいろいろやってる」といったほうが、大風呂敷を広げた感じが強く打ち出せていて期待値が上げやすい印象を持てそうです。

7か月の調整を経て株価は高値から1/3以下の水準に

同社の株価は2021年8月5日に最高値289.23ドルを付けました。高値からの調整は2022年2月末で約7か月となりますが、この調整局面での最安値は2月24日に付けた82.72ドルで下落率は▲71%、高値から1/3以下の水準まで調整が進んでいます。

相場格言では、高値からの調整終了目途を「半値八掛け二割引き」といいますが、これを係数で示すと0.32(0.5×0.8×0.8)となり、同社株が2021年8月5日に付けた最高値289.23ドルに当てはめると92.55ドルとなります。この調整局面での安値82.72ドルは「半値八掛け二割引き」の水準を大きく下回っており、かなり大きな調整が進んでいるといえます。

相場格言の類はあくまでも参考に過ぎませんが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(鉄血宰相ビスマルク)とも言います。「私の経験上、今回の調整はこんなもんじゃすみません」的な意見よりも、他人の経験(歴史)の集大成的な相場格言のほうが正鵠を射ていたりすることもあるでしょう。

以下、過去の調整局面とその後のパフォーマンスを確認しておきたいと思います。

過去の調整局面と反発後のパフォーマンス

2018年のケース

2018年には、10月1日に付けた当時の高値101.15ドルから3か月ほどの調整がありましたが、その後の安値は12月24日の49.82ドル、下落率▲51%で約1/2の水準まで調整し、その後6か月のパフォーマンスは+46%でした。

この時の高値を回復したのは2020年6月19日であり、底打ちから1年6か月での高値更新となりました。

2020年のケース

2020年には、2月20日に付けた87.25ドルから1か月ほどの調整がありましたが、その後の安値は3月18日の32.33ドル、下落率▲67%なので約1/3の水準まで調整し、その後6か月のパフォーマンスは+348%(約4.5倍!)でした。

ただ、この反発局面のタイミングでハイグロースのテクノロジー株式がテーマ的に上昇トレンドに入っているため、このケースは追い風参考記録と考えたほうがよさそうです。

再評価のポイントは?

これまで見てきた通り、今回の調整は規模と期間としては十分と考えられますが、それだけで判断は下せません。

再評価を行ううえでのポイントとしては、以下の2点を中心に考えています。

  • 実際の企業業績が評価に見合う水準まで上がってくるのか
  • 再び追い風が吹く可能性はあるのか

このあたりを踏まえ、次回「ブロック(Block, Inc. : SQ)の再評価②」にまとめていきたいと思います。

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