サイバーエージェント(4751)

サイバーエージェントはゲーム事業で伸びている「ウマ娘」で有名な会社ですが、広告事業、メディア事業も順調に成長しています。

当サイトでは特にメディア事業の中核である「ABEMA」の収益化に注目しています。

サイバーエージェント(4751)

2021年9月期3Q決算説明会資料4ページ ~会社HPより

2021年7月28日に発表した第3四半期決算を見ると、ゲーム事業の営業利益は前年同期比+483.5%増ですので約6倍!になっています。で、その伸びのほとんどが「ウマ娘」によるものと思われます。なので、この分に関しては「一時的」「継続性がない」とみなされ、逆に上方修正とともに来期の反動減が意識される展開となり株価は大きく下落しました。すでに織り込んで上昇していたというい見方ですね。

ただ、その「ウマ娘」のゲームは2021年2月にリリースされたばかりの若いタイトルであることに加え、2016年よりプロジェクトがスタートし、マンガやアニメなど複合的に進められている練られたコンテンツであることからも急減速はないと考えます。また、年間5,000頭以上が新規に登録される競走馬が題材ということもあり、原作マンガものに見られるキャラの枯渇リスクも小さいといえます。

一方、他事業も好調で、売上ベースでは広告事業が前年同期比約1.3倍、メディア事業が約1.5倍となっています。

同社のインターネット広告は、広告主が売上を上げるための広告が多いためコロナ禍でも好調であり、手控えが多かったブランディング広告がメインの大手代理店との違いが明確になっています。また、AIの導入も進んでおり、クリエイティブ制作や広告文生成においては広告主の約8割が導入しているとのことです。収益への貢献度は不明ですが面白いと思ったのがAI人間の生成で、広告効果を出せるAIモデルを生成し、既に600人も配信しているそうです。

メディア事業で注目されるのは同社が投資継続中のABEMAと周辺事業であり、3Q前年同期比の売上は約2.3倍となる105億円でした。インターネット放送局としてテレビ朝日の出資を受けて立ち上げたABEMAは、TV放送に加え、ビデオ、ペイパービュー、ショッピング、チケット等の周辺事業も拡大しています。当初はコンテンツ的にも若者中心のイメージでしたが、公益競技のレース中継とチケット販売や、大谷翔平など日本人メジャーリーガーの出場試合を中心にしたMLB166試合の生中継、藤井聡太の活躍で注目される将棋8大タイトル戦のうち7タイトル戦を全局生中継するなど、あらゆる年代に向けたサービスを意識した投資を実施しています。

同社の2021年9月通期決算では、ゲーム事業で確保した資金をABEMAに投資することで企業としてのさらなる成長を目指しているため、足元のウマ娘による上振れ分はそのまま当期最終利益に計上されるわけではないでしょう。当サイトでは、ABEMAへの重点投資が継続されることを前提に、リスト銘柄として注目していきたいと思います。

なお、2021 通期決算発表は2021年10月27日(水)15時以降の予定とのことです。

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