菅総理が総裁選不出馬、日経平均株価は584.6円の上昇

投資家にとって最も大きなリスクは何でしょうか?

そう、「不確実性」です。

選挙は不確実性の代表的なイベントですので、選挙結果が出るまで投資を手控える人たちがいる一方、独自のビューをもってイベント戦略を採る人たちもいます。当サイトでは、そうした短期的な不確実性によって投資判断を間違えないためにも中長期のビューに重きを置いています。

で、今回の総裁選とその先の総選挙に関するシナリオを整理しておきたいと思います。

シナリオ

A: 菅さんのまま総裁選前の解散総選挙  →  総選挙で自民党の負け

B: 菅さんの出馬 

 b-1:菅さん再選     → 総選挙で自民党の負け

 b-2:菅さん以外の勝利  → 総選挙で自民党が善戦

C: 菅総理の不出馬  →  菅さん以外の勝利   → 総選挙で自民党が善戦

ここ数日間の報道では、B:菅さんの出馬が本筋で「誰が出馬して誰が勝つか」と「菅さんが勝って総選挙になったら自民党厳しいよね、誰なら菅さんに勝てるかな」などと思っていたところ、A:総裁選前の解散総選挙の芽が出てくると「ええっ、自民党負け確定じゃん。でも解散無理っしょ」みたいな感じになっていたと思います。

で、C:「やっぱ出るのやめるわ」との会見があり「だったら自民党善戦するよね」となりました。

要するに、「AかBか、Bならb-1かb-2か」と不確実性の霧の中にいたところ、「Cで決定ね」と言われて不確実性の霧が一気に晴れて見えたのが今日の午後ということになります。なので市場は日経平均500円超の上昇という答えをいったんは出しております。

ただ、今後も誰が出る出ない、○○派はどうする、小池さんは動くの?などな不確実性の霧はすぐに湧いてきます。

こうした1つ1つのイベントの動向もチェックしながらも、霧の中深く迷い込まないよう、霧のはるか先にある中長期のビューを見据えて行動していきたいと考えています。

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